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ベルセルク映画版の話

新刊出ました記念、以前WOWOWで映画三部作を見たときに書きなぐったやつを投下するタイム。
特に満を持したわけでもないというかぶっちゃけ満を持した文句タイムなわけでアレだよね。
不満たらたらだったんです。見たとき。今見てもたぶんそうだと思うが。
しかも長い。推敲とかはあんまりしてない。ちょいちょい妄想も入っている。
まあいろいろとアレですよ。




第一部と第二部

第三部




【第一部と第二部のこと】
・2は1よりずっとよかったよ! はしょり方を心得ている感じだった(あくまで1よりは)
・しかしグリフィスがゲノンに取り入った下りはキャスカとガッツの間で共有しておくべきだったのでは。
・あとゲノンのところの男の子は死んだような目をしてるという話はどこへいったのかな! 意外とみんなエンジョイしてた風に見えた。それとも諦めが一周回ってああなっちゃったのかな? 意外とエキサイティングな日々なのかな?(そして皆殺しという超・エキサイティーン)
・ダンスシーンはかわいかったので割とアリ。まあガッツがキャスカをダンスに誘うってのは非常に不自然ではあるが。キャスカがにこにこしててかわいかったのでアリということにしよう。こんな幸せ展開がいつか二人に訪れることを祈ってな……。
・でもそのせいで雪の朝の決闘の語り部分とかが削られたならイカン。それはイカン。ダンスシーンよりベッドシーンよりあっちが大事なんだ。あれがグリフィスの転換点なんだしさーその転換点があったればこその蝕だしさー
・でも全体的に1よりはずっとよかった(1がアレすぎたとも言う)
・戦闘シーンとかかなりよかったな。
・しかし馬の足のコピペっぷりはどうにかならんかったんか。
・あとユリウスとアドニスの親子についてなんだがね。
・アドニスはユリウスと似ても似つかないようなかわいい子なのでたぶん母親似なんじゃねーかなという妄想をした
・ユリウスは妻亡き後ハッサン(じいや)の手を借りつつアドニスを育ててきた→アドニスは亡妻に似ている(推定)ので厳しくしきれなかったんじゃねーかなという妄想もした
・ユリウスは(態度からして)今の(磐石の)地位にあぐらをかいてた感じがある
・しかし自分の地位(=大事な息子アドニスの将来)を危うくするグリフィスという若造が出てきたんで危機感をもってアドニスに厳しく接し始める(ハッサンの台詞からして最近とみに厳しくなった感じ)
・……という状況での暗殺、のはず。である。

結局のところガッツが親子の稽古シーンを見てないのが問題なんじゃねーすかねー
「これから殺す相手=情けをかけちゃいけない相手なのに、『体を冷やすな』なんつって手ぬぐい投げてやるぶっきらぼうな愛情(ガンビーノが傷薬くれたのに似てる)とか嫌なとこ見ちまったなー」っていう(見てる側も「そうかーユリウスは嫌なオッサンだと思ったけど可愛い息子がいるんだなあ、しかも厳しいとはいえ体を気遣ってやってるし、息子のアドニスもそんな父親をけっこう慕ってるみたいだし、こりゃあ『父親』に対していろいろ思うところあるガッツはやりにくいよなあ」と思うシーン)
 →ガッツは稽古してるとこ見てないよっ☆

まあそもそも稽古シーンをガッツとダブらせるにはガッツの子供時代をやらなきゃいけないのに
 →子供時代は走馬灯のように回想するだけだよっ☆

とかいう状態だったのでそこからしてアレなんですけどね。やっぱりガッツの子供時代はやるべきだったと思うんだよ……主人公の人となりが分からないと困るんだよ。だってこれタイトルの『ベルセルク』ってのがそもそも主人公のことですし。でも主人公は別に生まれつきベルセルクだったわけじゃないんで(赤ん坊のころの描写だってあるし、別に生まれてすぐに他の新生児の頸動脈をカミソリで掻き切るだけの腕力と知性が云々! ていうことでもないし某ゾディア6面体氏とは違うわけですよ)
つまり狂戦士になるまでの色々なもろもろ、そうなるのも仕方ねーなっていう不幸な身の上がもろもろもろもろあってその原点がどこだったかと思い返すとやっぱりガンビーノに育てられてた時期であると思うんですよ。まあもちろんその後も色々あったわけだけど、仮にガンビーノがシスからガッツ取り上げてそのへんにポイッと捨ててたらそこで『ベルセルク・完』だったわけだし、ガンビーノに拾われて超絶スパルタ教育されたりしたのだって相当人格に影響してるだろうしもろもろもろもろもひとつもろもろ
で、その子供時代のもろもろがあるからこそ、ガッツがアドニスを自分とダブらせるわけで。しかも観客側も「厳しくしすぎた、苛立っていた」というユリウスの台詞で親子に感情移入して(かつ「ああ、もしかしたらガンビーノもそうだったのかも」とか「でもきっとあのオッサンは無自覚だったな」とか「無自覚だったからこそ自分の気持ちがなんだかわからず当たり散らしたりしたんだよな」とか思ったりして)、そこでババーンとユリウス暗殺、かわいい(重要)アドニスも勢いで殺害=自分と重ねて見ていた子供を殺してしまうガッツ、ハッサンの「とうとうこの子は一度も父親に笑いかけてはもらえなんだ」の台詞、この怒濤の罪悪感が主人公に感情移入してる観客をのたうち回らせるんであってグアアアア
んでその罪悪感があるからこその「あれ? 俺何やってんの? グリフィスの命令だから、グリフィスのためになるから……あれ? グリフィスの言いなりで何でもやっちゃうわけ? やりたくもないことを? 俺の意思って何?(要約)」みたいなもろもろの葛藤とか「『友とは私に立ち向かってくるような対等なもの』って、えっ? 立ち向かわなきゃ対等じゃないの? ってそりゃそうか当たり前じゃん! じゃあ今までグリフィスのためと思って色々やってたけどそれって何だったの? 言いなりになるいい手駒? グリフィスは俺を特別視してた節があったのに? いやでもそんなの士気を上げるために適当言うよね? じゃあやっぱ俺が一人勝手にグリフィスの対等な友達だとかって浮かれてただけ? ってそりゃそうだ! よく考えてみりゃそうじゃん!(要約)」みたいなグルグル思考とかがあるわけで。
少年時代をカットしてチマチマ回想シーンにするなら、せめてユリウス暗殺時にガンビーノ殺しをダブらせて「あーこいつ父親を殺したのか」と見せた方がよかったような。あの回想シーンじゃガンビーノ(というか「首パカのオッサン」)が誰だかさえわからんじゃないかよー
もっと言うなら子供時代からの『死体から生まれた不気味な子と詰られたり父ガンビーノから邪険にされたり売られたりして居場所がなくて結局ガンビーノを殺しちゃったりして辛うじて持ってた居場所も壊してしまったという過去』が「鷹の団マジ居心地いいわーこの居場所なくしたくないわー」に繋がるわけで、さらにそこから「『居心地のいい場所を離れ外の世界で冷たい風に触れよ! それが始まりじゃ!』って言うけどいやーマジその通りだわーこのままここにいたんじゃダメになっちゃう気がするわー(要約)」と退団にも繋がるんであって。たぶん「ずっと団にいたらまた居場所が壊れるところを目の当たりにしてしまうんじゃないか」という無意識のアレがあったと思うんですよ。で、それを見たくないがために退団したらそれが引き金になって居場所が崩壊して戻るとこがなくなったっていう。おお この どうしようもなさよ。
『ワンシーンだけ抜き出しても確かにすごいけど通しで読まなきゃそのシーンの本当のすごさはわからないよね』ってタイプの原作なのに「ベルセルクって漫画がなんか凄いから派手なシーンだけ抜き出して繋げてみた」みたいなクソみてーなことをよくもやりやがったもんだ。
全体的に、コミックスをパラパラ見て「お、このシーン派手」「こっちも絵的にイイネ!」と『そのシーンに至るまでの(巻を跨いだ)伏線や積み重ね』を考慮せずにツギハギした感じ。だから原作ファンには「なにこれダイジェスト版?」って感じだし、初見の人には……いや初見じゃないからわからんけどたぶん「いつの間にガッツとグリフィス打ち解けたの?」って急展開っぽく見えるだろうし。なんつーか安い恋愛ものにありがちな、好きになるまでの葛藤とか何もない一目惚れ至上主義みたいなアレ。違うだろ。色々あったろ。「ムカつくけど気になっちゃうアイツ☆」って感じだったろ。どっちかというと。
あと脇(名もない兵士系)のセリフ回しどうなのよ。なんか棒すぎないかい。ガッツもちょっとなーグリフィスの凛としてプライド高そうな雰囲気も出てねーしなー
コルカスの小物っぽさ(誉め言葉)とリッケルトとかアドニスの可愛さは良かった。あとキャスカも。
特にグリフィスは『あのプライド高くて誰にも支えられずすっくと立ってて美しくて強くて凛々しくてかっこよくて頭も良くて(中略)最強のグリフィス』が、『あんな頭悪そうでプライド無さそうで醜いクソみてーな獄長』の手によって、『クソみてーな獄長がいないと生命を維持できないほど無様でけちょんけちょんのズタボロ』にされるという落差が非常に重要なのに。なあ。
あとシャルロット姫のしゃべり方があんまり好きじゃなかった。『一生懸命品のある声を作ってます』じゃなくて自然と品のある感じがよかったなーシャルロット様は確かにあんなんだけどそれでもやっぱり姫様ですし。
あとピピンのセリフはどこへ行ったんだい。「飲め」ってのあったはずじゃないのかい。
あとジュドーとグリフィスの声の違いがよくわからん。全く違うタイプの声を想像してたんだけどなー
ジュドーは確かにかっこいいし鷹の団で一二を争う男前だと思うけどもよ、それって顔とか声とかの外見の話じゃなくて中身の話じゃあないのかい。グリフィスみたいに「見た目からしてスゲー! 中身もよくわからんけどスゲー!」ってタイプじゃなくて、むしろ一見すると『ちょい軽くて気のいい下町の兄ちゃん』……なのに「本気出すとマジかっこええわ何こいつかっこええわ」って感じ。そのギャップが大事なんじゃねーかよおおお
あとキャスカの肌はもうちょっと黒くてもいいかな(個人的な好みとして)
たぶんグリフィスとシャルロットの声に対する違和感は同じもので、『気取って頑張って喋ってる感じ』。グリフィスは少なくとも目に見える範囲では無意識っぽいし、無意識じゃないとしても無意識っぽく見せてるだろうし、だから嫌な奴だとは思われないタイプなのに、気取ってるように見えちゃうのが問題。「お前がほしい」とか「お前は俺のものだ」とかスパーンと言えちゃうぐらいには恥がねえと思うんで(ガッツはその点人並みなので「うおっ何言ってんだこいつ」とか思っちゃう)。

とかもうあれもこれもでだめだ話がまったくまとまらねえ
ふぐー
ふぐぬー
クヌァァァ


**********************************************
【第三部のこと】

ネタバレに関する配慮も今更な感じの三部作完結編。
とりあえず冒頭のグリフィスの回想シーンはモノローグを入れなきゃよく分からないと思う。語り部分を削りまくるのは別に3作目で始まったことじゃないんですけどね!
絵的に派手なところはわりかし忠実に作って、地味なとこはバッサリっていう。アレ。

初期の若はシリアスとギャグとどっちつかずな感じがいいよね。ウルミン! ウルミンとは(略)!
もちろん最近のシリアス若もいい。尻上がりシリアス。最初のころは「奇妙な技と武器を使う謎の暗殺者(噛ませ)」って感じだったのに「悲劇の一族の命運を背負って立つ若頭領(常識人)」みたいな感じになっちゃってね。奇妙度ではラクシャスが上回ってるからしょうがないのかもしれない。ターパサも好き。ラバンさんをハッとさせるシーンが好き。あの言葉を後々思い出したりするんじゃないかと思っている。
ところで装束の色はあんなんだったのかい。白いと思ってた。それともこれは隠密行動用か。忍ばない忍とか思っててすいません。
ガッツと闘技大会で戦うシーンが削られたのは尺の関係かな……若の身体能力の高さはアニメ向きだと思うんですけど。キャスカとの戦闘シーンはスピード感あって良かった。
あとあの闘技大会云々は、ガッツがどれくらいの間鷹の団を離れてたのか・その間に鷹の団の社会的立場がどう変化したか(救国の英雄たち→ゴロツキ集団)、ということを示すシーンでもあるのであの……あとエリカと過ごしてたシーンとかですね……坑道に昔妖精が住んでたとかですね……その後に繋がるもろもろの伏線がですね……
いや尺足りないのはわかるけどサラッとでもいいから入れておくべきだったと思うんだ。前回あんな去り方しておいて開始数分で何アッサリ帰ってきてんだよって思ってしまう。「お前は肝心な時にいなかった」とか言われても、いなかった感じがしないというか(このへんはリアルタイムで劇場公開を追っかけてれば少しは違ったのかもしれない)。
ガッツは山篭りしてて世間に疎かったから町で闘技大会に出るまで鷹の団の現状を知らなかったわけだし、逆に知ってりゃすぐにでも帰ってきたわけで、闘技大会を削るならそこの説明はちょっとセリフ足してでもしておいてほしかった。ガッツのモノローグかなんかでいいから。そのくせ訳の分からん追加シーンが(略)

ところで法王庁が動く云々でファルネーちゃん映るかと思ったら全然出てこないでやんの。何の為のシーンなのか。次回作への伏線! って事なのか知らんけどぶっちゃけ見終わったら覚えてないよ。

「ピリッとしろよ」ってあんまりピリッとしないボイスのガッツ氏。もうちょっとピリッとしてほしい。たまにいい感じになるのになあ。
「お前がいなきゃダメなんだ!」はよかったなあ。キャスカの声は映画版の方が好き。キャスカのキャラからするとアニメ版もいいなーと思うんだけど好みとしては。
助ける→ブン投げる→デコチュー。そしてR15+。でもなんかアッサリしすぎてないかい。なんかもう若の襲撃からセックスまでがさっくりしすぎててあれよあれよという間にやっちゃったみたいな感がある。何なの? 一夜のアバンチュールなの? 再会を喜んだり団員と語らったりコルカスになじられたり……んで夜も更けて空が白んでまいりましたってとこで「顔貸せ」だったような。なんかもっとこう万感の思いがアレしてたアレじゃないのかい、あのシーンって。
まあでもここらへんのキャスカはかわいいなあ。表情がいいなあ。もうそういうところで楽しむしかない気がするなあ。
しかし腰を動かしてるシーンが入ると途端に間抜けに見えるから不思議なもんである。原作ぐらいの切り取り加減が一番いい気がする。
ところでその後のシーンでガッツの手が何かミラクルを起こしている気がするのは気のせいだろうか(反語)
キャスカがガッツの脇腹さわさわ→ガッツが手を下ろす→キャスカの手と自分の腹の間を通る→???
実はエアーさわさわだったとでもいうのかい。

まあエアーさわさわはさておき、何が悪かったかというと『ガッツがトラウマ発動しなかったのが悪い』ということに尽きるんだけど、遡ってみると一作目でトラウマシーンをカットしたことが根本の問題であるわけで、つまり一作目そのものが負の伏線であったという結論。こいつぁすげえや。
というかね、ガッツのトラウマ話がない→『お互いに弱いところを見せ合った』感がない→「お前だけは平気だった」もない→ガッツのこだわり(誰の夢にもぶら下がらない云々)の話もない→キャスカのヒス(置いていくんだろ云々)もない、となると本当にただやっちゃっただけなんじゃねーの疑惑。
ていうか置いてくんだろがないとキャスカの「んかー!」もないわけでちきしょうかわいいシーン削りやがって! 馬に跨ったときのアレもなかったしよーこのやろー
こういう小さいシーンの積み重ねがないとキャスカが本当にただのヒス女になってしまうでねーか。そりゃ確かにたまにヒスるんだけどさー他のいろんなシーンがあるから憎めない感じなんじゃないですかジョノカ。

しっかしキャスカは起きないかなー起きそうな気がするんだけどなー
髑髏のオッサンの魔力っぽい紫色の霧のような結界みたいなもののせいだったのかもしれない可能性がなくもないような気はするけど(曖昧)
剣のディフェンス力すごいけど剣持ってウネウネしてるガッツ(全裸)の後ろ姿はちと間抜けだったな。ケツ!
とかいうことも事後にさらりと割り込んでくる髑髏氏のインパクトでどうでもよくなった。何おめーこんなとこで出てきてんだよ。使徒が襲撃してくるような新展開があるのかと思ったわ。

総合するとキャスカの肌色の濃さが足りない。ということである。日陰になるとガッツとさほど変わらないように見えるってのはどうなのよ。

地下道バーキラカと黙はやっぱりいない。E&E期待してたのになーあれやったらR15どころじゃなくなるからかな。ワイアルド見たかったのに。かわいあるどちょーっぷ(かわいい)
追いかけてくる兵士を斬りながら逃げるシーンでなんとなくFF7思い出した。原作読んだときは考えもしなかったけど動きがつくとクレイジーモーターサイクルだったわ。とてっとてっとと とてっとてっとと

カワイアルドさんがいないと、身を隠しやすそうな林の中でグリフィス帰還に盛り上がる鷹の団(追われているはずの人たち)がいきなり見晴らしのいい爽やかな草原に集められて暗い顔で真実を聞かされるという謎の展開に。直前までのあの大盛り上がりの中でどうやって切り出したのかというアレだがこの時点でグリフィスの体は誰も目にしてないわけで絶望感がちょっと違うんじゃないかと思うし、わざわざ知らせなくてもよかったんじゃ? って話になりやしないか。カワイ氏が見せちゃったからあのタイミングでバラさざるを得なくなったわけで、アレがなきゃもうしばらくは伏せてたんじゃないかと思うんだよなーグリフィス再起不能っていうことは。少なくとも安全な場所(あるのかはさておき)に辿り着くまでは伏せてたんじゃないかという気がする。「グリフィスはまだ回復してない(回復するとは言ってない)」みたいな感じで。士気だだ下がりだろうし。
包帯だらけのアレをぶらーんと見せられて「いや、えっ? ウソでしょ?」と思ったところでもう隠しきれなくなったキャスカとジュドーに真実知らされて「化け物の言ってたことマジだったんか……」っていうね、訳の分からない化け物(カワイ氏)に仲間がぼりぼり食われるのも含めて、多段攻撃というかコンボ食らった感じでどん底気分だからそりゃ風も終わりを告げに来ますよって話なわけで。化物が出てくるレベルの信じがたい出来事っていうかね。グリフィスがボロボロになるっていうのは。
やっぱりカワイさんいたほうがよかったんでねえか。エキサイティングな絶望をエンジョイできたんでねえか。というか一度も見てないものを(いくらキャスカとかジュドーとか主要メンバーが深刻そうな顔で言ったからって)ホイと信じて……あの……アレよ。どうなのよ。
あと再生の塔の竜巻ガッツのシーンもそうだったけど、大人数がワラワラいるシーンのCGっぽさ? 人形っぽさ? 動きのぎこちなさ? っていうの? アップで一人だけ映るシーンはまだしもちょっと何なんだろう。背景とマッチしてない感じというか「絶対地面と同じ光浴びてないだろ」感というか、何て言うんだ。CGモデリングとか作画とかには明るくないからアレなんだけど違和感がワラワラ。ガッカリポーズが何人かダブってる気もするし。よく見ると顔も大体同じに見えてくるし。

切り込み隊がガッツのとこに集まってきてなんか弦楽器の曲がかかったあたりは、このままエンディング行っちゃうんじゃないのっていう空気だったな。爽やかで。
俺たちの触はこれからだ! ジエンド!(スロット的な意味で)

しかしなんでモノローグを削るのか……「どうしていつも失ってから~」とか絶対に必要な部分だと思うんだけど。あそこでグリフィスは哲学者モードのセリフをガッツに聞かれてたことを知って、そのセリフがガッツにどう影響したのかを知って、「何であいついきなりいなくなったのって思ってたけど原因オレかー!」って気付いて、「何で気付かなかったんだ……対等の友が必要だったってことに……」とがっくりしたりさーするわけでさー
「お前にだけは負けたくない」というとこは多分2人共通してて(=しかもお互い『対等の友』が欲しかったという矛盾)、それが分かるから「(お互い相手には負けたくないから)いつか別れるのは必然だったんだな……(でも対等の友を失うから)別れたくないなー」とか気付いたり、何で今まで気付かなかったんだろう……とか思ったりするわけで。
うまくまとまらない! ちきしょう! と思って何度か巻き戻したりしたけどやっぱまとまらないのでもういい……疲れちゃった……

触についてはね、夜祭なのは分かってるんだけど音声で聞くとどうしても野菜に変換されてしまう。「大いなる野菜の刻が!」というセリフから溢れ出す朝市感。
おもしろすぎてそこだけ繰り返し見ているうちに理由が分かった。ボイドは『や』にアクセント置いてるから夜祭なんだけどモブ使徒は『さ』にアクセント置いてるから野菜なんだ。

使徒のアクセント→「野菜が安いよ」の「野菜」と同じ
ボイドのアクセント→「新鮮朝どれ野菜」の「野菜」と同じ

ボイド「次の夜祭の刻のことなんだけどーやっぱガーッと真っ暗なのがいいよね?」
使徒「野菜の刻なら薄暗い方がそれっぽくないですか?(朝市的な意味で)」

ぐらいの開きがあるよ。

ああユービックかわいい。ぷにぷにしたい。ぶにっとしてそうだけど。いや、意外にツルッとしているという可能性も……パンパンに膨らました水風船みたいな感じだと私は嬉しい。でもたぶん意外に固かったりおぞましい感触だったりするのだと思います。アロハを着せたら似合うのじゃないかな。そしてビーチボールにしてぽいんぽいんするんだ……アハハ……ウフフ……
アニメ版と声優さんが変わってないのってユービックぐらい?
ボイドは海の家のおっちゃんでなんかよくわからない赤黒いグチャっとした焼きそばをガラの悪い客(モブ使徒)に売ってる。コンラッドはトロピカルジュース飲んでる。スランはもう当然のようにビーチチェアでセクシー路線。
近くにある別の海の家ではゴドーがものすごい高火力で焼きそば作ってたり、店の前でスイカ割りに興じるコルカスがいたり、うまいこと客をさばくジュドーがいたり、砂遊びをするリッケルトとエリカがいたり、それを眺めるガッツとキャスカがいたり、その隣で一心不乱に砂の巨城を建設するグリフィスがいたりする。なぜかピピンはものすごい勢いで泳いでいるイメージ。他にも誰か泳げよ……時間ごっちゃになるけどイスマとかイース海軍の皆様あたりか? イシドロは海パン一丁が似合うと思います。ファルねーちゃんとピコりんはパラソルの下にいるとよいと思います。シールケの水着見れるんですか! やったー!→魔女服じゃないですか! やだー! いや別にどちらもいいものには違いないのですがね。あ、お兄ちゃんは泳げないから砂浜でカニとかつまんでるんじゃないかな。大帝様は潮干狩り(ひがり的な意味で)、ダイバは水蛇とダイビングでいいよもう。
彼らは意外と夏の海が似合うかもしれない。
こうして考えてみると初期はえらい内陸っぽい感じなんだな。

閑話休題。

ボイドが出てきたときのモブ使徒のライブっぽさがすごい。メンバー勢揃いしてフォー! とかヒュー! って感じ。ヘドバンとかしちゃうんじゃねーのって勢い。ライブのことを『夜祭』って呼ぶ系バンドな。ところで「彼なりし亜の刻~」はどこいったんだい。星天停止みたいで好きなのにあのセリフ。あれはもうね、ライブの時のお決まりのMCだからね。まずあれがないと『夜祭』始まらないからね。メンバーと古参ファンとの間にいろいろとお決まりのやり取りがあって一見さんお断り感を醸し出す系バンド。

閑話休題。

そういや兵隊人形の男の子もどこに行ったんだい! あの子がいないとダメなんだ! グリフィスが踏みしだいて来た屍代表じゃんよー
正直グリフィスの意識下は全部やったってよかったと思う。

そういえば地下道のバーキラカ戦がなかったことでピピンの出番が本当に少ないな……まともに喋ったの蝕が初めてなんじゃないのってぐらいだわ。うおおおおお
あの地下道は「グリフィス衰えてない! さすが!」って感じになるシーンなのに。「ボロボロかもしれないけどまだ行ける! やれる!」って希望を抱かせるようなシーンなのに。そうやって持ち上げておいてから叩き落とすんだよ! 大して持ち上げてないからそんなに叩き落とされないよ!

あとリッケルトちゃんまさかの単独行動。
救出部隊に加われなかった怪我人ズが使徒に襲われて水汲みに行ってたリッケ以外全滅→一座に拾われる→妖精の鱗粉ゲット→一人でよろよろ→竜巻発見→鱗粉で二人が助かる
という……運命のミラクルが……あの……起こらぬことをミラクルと呼ぶ系ですか?
そもそも斥候で彼を一人行かせるかな。町の様子を探るとかならいいかもしんないけど途中でちょっと盗賊かなんかに襲われたらすぐやられてしまう気がする。怪我してるし。

でもって最後のセリフが無しか……
いや不器用にも程があるだろ。これ。
あの不器用なりに言うっていう! アレが! いいのに!

あとピピンはゆっくりパカッ……となるからいいのに無駄にスタイリッシュにスピャーン! てスラッシュされてちと残念。あのスローさ(+後ろから見ると実は背中の皮剥がれてて上と下がもう繋がってないこと)がより一層絶望的な感じを掻き立てるのになあああ
あの『上半身は乗せてあるだけ』なのがウワアアアってなああああ

よかったピピン、無事だっt
ウワアアアア

感。
胴体は添えるだけ。

そしてやっぱり腰をカクカク動かすと間抜けに見えるこのアレ。
振るなとは言わないからせめてもう少しゆっくりにしたらいいんでない。エロ漫画のGIFバナーかよってぐらいカクカクしなくてもいいのよ。

でもって最後のセリフが無しか……(リフレイン)
開戦ののろし上がらず。えー。草むら長いわ。坑道まで戻っちゃうわ。

とりあえず(オェーイ)
最後の歌のとこで(オェーイ)
原作絵が出たから(オェーイ)
いいかなって思う(オェーイ)

うん。あきらめとも言う。

ひーしかしこれなー三部作で蝕まで行こうっていうのがそもそも無茶だったよね。せいぜいドルドレイ落とすぐらいにしとけばまだ……どうにか……
1巻から始める→伯爵倒す→グリフィス!→いつでも来な(涙目)→第一部おわり→第二部はガッツが拾われるところから、とかそれぐらいのテンポでこう。あっでも1巻から始めたら初っ端からカクカクエロGIFか! こいつぁいけねえや!
結局アニメ版と同じとこまでしか行ってないし、再現度は(尺の関係で)比べるべくもないし……じゃあどこがアニメ版より優れてるのっていうとこがな。絵が綺麗? でも似てないし。あ、戦闘シーンのテンポはよかったな。若の動きが素敵。それはとてもよかった。だからもっとバーキラカをですね! 続編ではぜひターパサの重々しい一撃とかをですね!
アニメ化されなかった部分を取り上げたとか、アニメより丁寧にストーリーを描いたとか、何かこう。ダンスシーンはかわいかったがあの二人の関係を描くのに果たして必要だったのかというとどうなの。ああいうかわいらしい関係じゃないと思うんだ。いやかわいかったけどね!
アニメ版より戦闘シーンのテンポはいいんだけどそれだけっていうかそのためにストーリー削ったんじゃ元も子もないというか……いや、というかそうするならするでもっと戦闘シーンだけピックアップするとかこう……

とりあえず三部作見て謎のぐったり感。
同じ調子でやるんだったら続編はなくていいかな……というかもう深夜アニメで端折らずやってくれた方がいいかな……という気さえする。


あっそういえばしばらく前に「秘剣ウルミ」っていう映画を録画したんだけどまだ見てない。ウルミ! ウルミとは(略)!

【追記】
秘剣ウルミを見ました。
きれいなおねえさんは、すきです(断言)
過去編のキャストと現代編のキャストが同じとかそういうの好き。
雷鳴という意味なのかどうかはわかりませんでしたけどアクションはなかなかいい感じでしたよ。

ウルミンっておもしろい武器だよなあムチのような剣のような。
アクションゲームとかで使えたら楽しそう。打+斬属性みたいな。

**********************************************
などというアレが発掘されました。
以下38巻のこと。

あのですね、リッケルトが異様に男前とかですね、ルカ姐さんがえっらい男前とかですね、ターパサの笑顔がかわいいとかですね、リアルパックめっちゃかわいいとかですね、もうあの、そういういろいろを置いておいてですね、

若の出世ぶりに驚いているわけですよ。

だってアレよ、上でも書いたけどあの当初の噛ませ感すごかったでしょ。バトルものなら明らかに噛ませでしょ。それがなんですか、またウルミン振っちゃったりとかしてさあ、相変わらず足器用だしさあ、なんなんですか。隠しきれないいろんなトンガリとかもうさあ。ギャグパートまでこなせる若とターパサの器用さよ。ターパサだって登場したときはスゲー噛ませっぽかったじゃない。それが見てくださいよ、もうアレとかコレとか!
ターパサの二人が厩舎で体育座りしてるところとかね。もうね。ガッツ一行のマスコットがパックとイバレラならリッケルト一行のマスコットはこいつらでいい。
ところで、若+リッケルト+エリカ+ダイバ=ターパサ一人分くらい? 定員ギリギリっていうと。
あとダイバがかわいいおじいちゃんになってるっていうかなんなんだよかわいすぎるだろ。あとあだ名のせいでもう某動物紀行もののちょっと待ったさんの声で再生されてしまう。

好きなキャラがクローズアップされててまあとにかく今巻は楽しかった。あとようやくエルフ地獄にもたどり着いたようでよかった。次巻は2017年ですって? ほんとか?
五体満足ってなんだっけな。

ところでラクシャスって性別明言されてたっけ? なんとなく今巻は女だと思って読んでしまった。今までは男だと思って読んでた。どっちだろう。お面が割れてとぼとぼ帰っていくところがえっらいかわいかった……

しかしリアルパックはかわいいなあ。ジョナさんと戦うシーンのパックは勇ましい上にかわいくて素晴らしい。

かわいいしか言ってねえな。しょうもねえな。

あっそういえばアニメ化とか無双化とかおめでとうございます。
もともと原作からしてガッツ無双な感じだしちょうどいいんじゃないでしょうか。若が操作できたらもう言うことはありません。
とりあえず来月のWOWOWの番組表をチェケラっていこうと思いますイェア
あっそういえば劇場版もまたWOWOWでやるみたいですよ。予習ついでに衝撃耐性を高めておく絶好の機会ではありますまいか。
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